【屍人荘の殺人】ラストは切ない(少しだけネタバレあり)
■□■□■□■□■□■
【屍人荘の殺人】を読み終わりました。
読み終わった率直な感想は『切ない・悲しい』が強かったです。
以下になるべく拡散には触れない程度のネタバレを含んだ感想です。
まだ【屍人荘の殺人】を読んでいない方はこの先の感想を読むのはおすすめできません。
読んでいない方はネタバレのない感想をおすすめします
スポンサーリンク
【屍人荘の殺人】今村昌弘著を読みました
今回読んだのはこちらの作品です。
国内ミステリー大賞を4冠受賞した話題作とのことで読むのを楽しみにしていました。
実写映画化もしており、人気があることもわかります。
最初は明るかった雰囲気が一転!
冒頭は葉村くんと明智さんの何気ない日常から始まり、比留子さんとの出会いから事件の舞台までは明るい雰囲気で話が進みます。
しかし夜の肝試し以降、一気に雰囲気が変わります。
ここからはとある脅威と殺人事件とどんどん最悪の方向に向かっていきます。
明るかった雰囲気はほぼなくなり、ミステリー要素が多くなります。
推理に必要な材料はしっかり提示されている
この作品は推理に必要な材料がしっかりと書かれているので読みながら犯人などを推理することができます。
推理小説などが好きな方ならある程度ピンとくる表現や部分があるので比較的推理しやすい小説だと思います。
私も読みながら考えたりできたので、かなり楽しめました。
スポンサーリンク
読後は何だか切ない気分になります
犯人やトリックなどについては読んだ方が面白いので割愛します。
何というか動機が復讐なのでとても切ないです。
犯人自体は推理すれば何となくこの人かな?と思える人だったのであまり驚きはありませんでした。
被害者はクズばかり…という訳でもなく少しいい人だったかなと思える人もいたので少し残念な気持ちになりました。
作中でもあった通りその人の一番邪悪な部分がどうしても許せないとそれ以外は見えなくなるということなんでしょうね。
またパンデミック被害に合った合宿参加者がかわいそうでなりません。
特にあの人…いいキャラだったのにどうしてそうなったの!と思いました。
最後まで逆転でなんとか生き延びてないかなぁと思ってたんですが、まさか感染して再登場になるとは…。
登場人物でも上位の方にいるのできっと大丈夫と思っていたのですがダメでした。
日常生活の明るい雰囲気が好きだったのでダメージが大きかったです。
あと、手帳を持ち帰ったあの人はどうなってしまったんでしょうか。
消息不明で連絡も行方もわからなくなってしまったとエピローグにあったのですが、やはり手帳を持っていたのがやばかったのかな。
途中からかなり役に立っていたキャラだけに切ないですね。
まだまだ謎だらけの組織
作中パンデミックを起こした組織についてはほとんど解決していません。
エピローグにて比留子さんと葉村くんが今後調査していくとあったのでシリーズ通して関わっていく謎なんだと思います。
実際、次回作である【魔眼の匣の殺人】でもこの謎の組織が関わっています。
これがあることでシリーズとしても楽しめるので今後の展開が楽しみです。
今後こちらの本も読む時間があったら読んでみたいと思います。
スポンサーリンク
まとめ
お気に入りの登場人物がいなくなってしまい、少し残念な気持ちになりましたが今後もシリーズとして続いていくようなので展開が楽しみです。
今回は初めて読む作家さんの作品だったのでお試しで1冊だけ購入しましたが、続きが気になるので【魔眼の匣の殺人】も後日購入しようと思います。